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第3回日本頭蓋健診治療研究会学術集会

2021年6月12日 14:00-17:00

​「家族のために立ち止まらずエビデンスの確立を求めながら治療を進めて行くには」

大会長 細野茂春 先生

自治医科大学附属さいたま医療センター
周産期科新生児部門教授

SARS-CoV-2感染の第3波までは妊婦さんの感染は比較的少なかったのが、第4波では妊婦さんの感染も多く見られこの会に参加されている皆様方もその対応に追われているかと思います。そんな中頭蓋変形に興味をお持ちいただき有り難うございます。今回のテーマは“家族のために立ち止まらずエビデンスの確立を求めながら治療を進めて行くには”といたしました。日本では新生児・小児科領域の頭蓋変形に関して頭蓋骨早期癒合症や頭蓋顔面奇形の記述はあるものの体位性斜頭症についての記述はない。小児科医がこの領域に関して知識のアップデートがなくいわゆるwatch and wait managementの姿勢で慎重にフォローアップしてこなかったことは反省しなければならない。小児科医のgold standardであるNelson textbook of Pediatricsには明確にdeformational deformityによる顔面非対称は自然軽快しないとかかれているがその治療法に関してはエビデンスが少ないとの記載もある。我々はエビデンスが多数あればそれを基に診療ガイドラインを作成して普及・啓蒙活動をしていく必要があるが、現時点では日本人でのエビデンスはさらに少ない現状で新生児・乳児を取り扱う医療者にこの疾患に興味を持って頂き、研究会をとおしてこの疾患を診断・治療していく上で何が問題かを共有し解決する糸口としていきたい。